2005年12月13日

野ブタを。プロデュースPRIDUCE9「別れても友達」

修二(亀梨和也)は彰(山下智久)と信子(堀北真希)を屋上に連れ出し、
「何?」彰が言う。
修二はぶたの人形を信子と彰に渡す。
nb112
「チリのお見上げ。」
「足、三本しかないよ。」
「その土地のお守りらしいよ。」
「ふーん、お守り・・・・」
「何のお守り?」信子が聞く。
「あっ、先に言っとくけど、俺が買って来たわけじゃないからね。
うちのお母さんが勝手に送ってきただけだから。」
「だから、何のお守りなぬー!!」彰が言う。
「家内安全?」信子が言う。
「それは無い。」
「安産祈願!!」
「何で安産だよ、そんなわけねえじゃん。」
「で、何?」
「・・・・友情とか・・・・」
「友情か!!」
「そんなんじゃない・・・」
「あ・りがと。大事に・するね。」
「友情か・・・、これで俺ら、永遠に友達ってことだね。うれしい!!」
「永遠?ってわけではないかもしれないけど・・・」
「もう、離れられない身体になるってことか。」修二に抱きつく彰。
「い・い・嫌、違うって。俺が買って来たわけじゃないから。」
「すけべ!!」
nb113
ぶたの足を触る信子。
教室に入っていく三人。
修二はみんなに挨拶するが、無視されたまま。

『俺は相変わらずクラスの連中に無視され続けている。
それはまあ、いい。』

席に着き、信子の方を振り返る修二。
信子は貰った人形を見つめていた。そこへカスミ(柊瑠美)がやってくる。
「なあに、それ?買ったの?」
首を振る信子。
「もらったの?」
頷く信子。
「そうなんだ。かわいい・・・」
二人を見つめる修二。

『でも、蒼井のことは・・・・』
カスミの言った言葉が脳裏をかすめる。
「小谷さんには自殺したくなるくらい、絶望してもらうつもりだから。」
『あいつを見ていると、いやな予感で胸が一杯になって、息苦しくなってくる。』

自宅に着いた修二を出迎える浩二(中島裕翔)。
「兄ちゃんの友達来てるよ。」
「えっ?友達?」
家に入ると、台所にカスミがいた。驚く修二。
「お帰り。」
「悪いねえ。こんな事までしてもらって。」父の悟(宇梶剛士)が言う。
「いいえ。」
「何してんの?」修二が言う。
「私の作るハンバーグ、すごい美味しいんだよ。」
「だから、何してんだよ、お前。」
「約束したでしょ。自信見せるって。」
置いてあるブタの置物を見て、
「わあー、なに、これ。可愛い。」わざとらしいね。見てるじゃん。
「これね、1個余ってるからあげるよ。持って帰っていいよ。」
「ほんとですか、ありがとうございます。」
止めようとする修二だが、遅かった。
「うまそう。」カスミの作った料理を食べようとする浩二を止める修二。
「私これで。」
「そう。」
「塾があるんです。約束の写真。」
受け取る修二。
「じゃあ、明日学校でね。
失礼します。」
「ありがとね。」悟が言う。
出て行くカスミ。

修二は慌ててカスミの作ったハンバーグをごみ箱へ捨てる。
「お前、せっかく作ってもらったのに何すんの!!」悟が声を張り上げる。
「晩ご飯、何にすんだよ。」浩二が心配する。
「なんか、買ってくるよ。」
家を出ていく修二。外に出た修二はカスミの後ろ姿を見つける。
『嫌いとかそういうレベルじゃない。俺はこいつが・・・』
カスミを追いかける修二。
「おい!!
何がしてえんだよ。」
「仲間に入れて欲しい。」
「仲間って?」
「ずっとじゃなくていいから、野ブタ。をプロデュースしている仲間に入れてくれない?
そしてたら、桐谷君の言う通り、小谷さんには何にも言わないで、目の前から消えてあげる。」
「・・・・」

『何考えているこいつが・・・・怖い!!』

朝、登校してきた信子に駆け寄るカスミ。
「おはよう。」
「おはよう。」
「あのね、じゃん。」
ブタの人形を見せるカスミ。
「桐谷君と仲直りしたんだ。んでね、桐谷君が私もプロデュースに参加しないかって。」
驚く信子。
「いいかな?私も仲間に入れてもらって。」
驚きを隠せない信子。

彰の部屋で、修二は彰に蒼井が撮ったこれまでの三人の写真を見せる。
「じゃあ、今までの全部、蒼井の仕業ってこと?」彰が言う。
「うん。そう。」
「なんのため?」
「俺もわかんねんだよな。」
「そっか・・・・、蒼井か・・・・」
「お前、とりあえず座れ。」
「そっか・・・・、そっか・・・・、ぶっ飛ばしてきます。」
部屋を出ていこうとする彰を必死で止める修二。
「待てってば!!女に手、出さないんだろ。」
「だーっ!!そうだった。!!忘れてた!!」
nb114
「蒼井って、野ブタ。の友達じゃん!!」彰が言う。
「そうだよ。で、さあ、・・・仲間に入れて欲しいんだって。」
「仲間って?俺とお前と野ブタ。の?」
「うん。」
「えっー?絶対嫌!!」
「俺も嫌なんだけど、俺も絶対嫌なんだけどさあ。
でも、入れなきゃ、野ブタ。に本当のこと言うってさ。」
「えっ?」
「初めて出来た友達がさあ、嫌がらせをしていた犯人でした。
お前、野ブタ。に言えるか?」
「・・・・」
「また、なんも信じない野ブタ。に戻っちゃうのかもなーって・・・」

野ブタ。の言葉が蘇ってくる。
『私、信じない。信じて心開いたって、惨めな思いするだけ。』

「今度、殻に閉じこもったらさあ、もう二度と出て来れないような気がすんだよね。」
「・・・・」

いつもの屋上に修二と彰がいる。
そこへ信子とカスミがやってくる。
「よろしくね。」カスミが言う。
頷く修二。
キツネの真似して、「コン」ではなく、「ワン」と言う彰。
nb115
『俺は怖くて、仕方なかった。多分、道を間違えたのはそのせいた!!』

カスミを入れた四人は彰の部屋に集まっていた。
そして、信子の突撃飯のビデオを見ていた。
「やっぱりさあ、決まり文句とかさあ、決めぜりふとか作った方が良いんじゃないかなあって思うんだけど。」修二が言う。
「食べ物のIT革命やー、みたいな。」彰が言う。
「とか、食べた時に口の中が、口の中がコッペパン。」
「コッペパンって良いね。」修二と彰だけが受ける。
「後、あれ、口の中が薩長連合ですたい・・」
「薩長連合、いいじゃん。」思わず飛び上がる修二。
「薩長連合、やってみようよ。」修二が言う。
「口の中が薩長連合ですたい。」信子が言う。
盛り上がる修二と彰。
「ねえねえねえ、もっと真面目に考えようよ。」カスミが言う。
「俺達真面目にやってるんだけど・・・」修二が言う。
「真面目だっちゃ。」
「みんなのやり方って、生ぬるいと思うんだけど。」
「何?生ぬるいって・・・」修二が言う。
「だから、こんな小谷さん、まだ垢抜けてないんじゃない。」
彰がカスミを睨む。
「人気者にするなら、もっと徹底的に磨かなきゃ。
勉強とか、着るもののセンスとか、話し方とか・・・。
やらなきゃいけないこと、まだ一杯あると思うんだけど。」
さらにカスミを睨む彰。文句言いたそう。
「いや、そんなにさあ、何でも出来る野ブタ。って、面白いかな?
なんかこう、何も出来ない野ブタ。がさあ、一生懸命がんばるって言うのが面白かったりするんじゃないの?」修二が言う。
「だから、そんなので人気でても、正統派じゃないでしょ?
私は小谷さんには誰もが認める人気者になって欲しいの。
プロデュースって言ってる割にはさあ、みんな全然努力してないよね。」
nb116
「プッチーン、面、小手!!後から入ってきたのに偉そうにさあ、もう!!」
おもちゃのトンカチでカスミを叩く彰。
「いいから。」修二が止める。
「私が努力するから。私が努力すればいい話しだから。」信子が言う。
修二も彰も釈然としない様子。

信子とカスミは二人で帰る。
「なんか、ごめんね。勝手なことばっかり一杯喋っちゃって。」
「ううん。」首を振る信子。
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「まずさあ、スカートの丈、変えてみない?
それ、ちょっと長い気がしない?」
「そ、そうかな。」
「うーん、あと、髪の毛も結んだ方が可愛いと思うんだよね。」
「・・・・」
「やってみない?」
「うん。」小さく頷く信子。

二〜三日休業しますの張り紙を見て、彰は、
「いいなあ、温泉。温泉、良いなあ。」
平山(高橋克実)が炊飯器をかばんに入れるのを見て彰は、
「ちょっと、炊飯器持っていくの?」
「あのさ、もしかしたら俺さあ・・・」
「うん?」
「ここにもう帰ってこないかもしれない。」真面目に言う平山。
「えっー、なんで、なんで?」
「明日から行く旅館の女将な、同級生なんだけど・・・
早くに旦那、亡くしちゃったんだよな。」
「でっ?」
「その女将が俺に聞いてもらいたいことがあるって言うわけ!!」
「聞いてもらいたいことって?」
「それよー!!俺が思うにさあ、女の細腕一つで、旅館やっていくのが大変になっちゃったんじゃないかなーー!!」
「おいちゃん・・・・、その人とけっコン!!するの?」
「だから、万が一だよ、そういうこともあるんじゃないかなーって、なんて・・・
俺が帰ってこなかったら、そういうことになったんだと、思ってくれ。」
「まじのすけ?」

信子はかすみに言われた通りに髪を結び、スカートの丈を短くして、登校してくる。
その目はきょろきょろ、人目を気にしているようだ。

休み時間、信子の机で初代野ブタ。キーホルダー特別バージョンを着けているポーチを広げ、信子にマニキュアを塗る。
「小谷さんの喋り方って、おどおどしすぎちゃってるんだよね。」
「うん。」
「だから、いじめられちゃったりするんじゃないかな。」
「・・・・」
「もっと、ちゃんと背筋伸ばして、上向いて。で、女の子らしく喋る。」
「出来るかな?」
「うん、出来る。大丈夫。」頷くカスミ。

お昼の突撃飯のレポートを見る生徒達。
「今日の小谷、普通!!」
「喋り方のせいかなあ?」
「キャラ、変わったよね。」
「スカートが短くなったのもあるんじゃない。」
「まじのすけ?」」
好評だった信子のレポートは不評だった。

屋上にて、カスミといる信子。
「元に戻したい!!」信子が言う。
「どういうこと?」
「なんか、こういうの自分じゃないみたいだし。」
「でも、プロデュースって言うのはこういうことでしょ?
自分じゃない自分を演出するんだから。」
「でも・・・・」
そこへ修二がやってくる。
「あのさ、あの、本人が嫌だって言ってるんだから、もうやめれば?」
「何で、そうやってすぐ甘やかすの?」
「いや、なに、甘やかして何が悪いの?」
「小谷さんのためにならないでしょ。」
「じゃあ、我慢したり、辛抱することがなに、そんなに良いわけ?」
nb118
「だって、人間はそうじゃなきゃ、進歩しないでしょ。」
「いや、俺はそうは思わないけど。
我慢したりさあ、辛抱したりしてるから、人に優しく出来ない嫌な人間が出来るんじゃないの?
俺はやっぱ、人には優しくされたいし、だからこれから先は出来るだけ人に優しくしていこうと思ってるし。」
「優しくされたいだって。言ってること、まるで子供じゃない。」
「いいよ、子供で。」
修二を睨むカスミ。
「俺はただのガキです。」
去っていくカスミ。

またしても、彰の靴箱に写真が入れられている。
そこへカスミがやってくる。
「今度はキスしてる写真かもね。」
「・・・かもね。」写真を突き返す彰。
彰を自転車置き場まで付いてくるカスミ。
「小谷さんが桐谷君を抱いてる写真、見たんでしょ?
なのに、何でまだ桐谷君たちと付き合えるわけ?
ねえ、苦しくないの?」
「俺ん中では修二と野ブタ。は一番なの。俺自身は二番なの。」
「すっごい嘘つき!!
誰だって、自分が一番が良いに決まってるじゃん。」
nb119
「嘘じゃないよ。毎日、楽しいのが大事でしょ。だから、俺はそっちをとったのー。
そう言えばさあ、根本的にやり方間違ってない?
人は試すもんじゃないよ。」
「試すもんじゃないなら、何するものなの?」
「育てるもんだよ。愛を持って。じゃあね。」

誰もいない教室に信子は自分の机にカスミが忘れたポーチを手に取る。
そして、隅に黄色いペンキがついているのを見つける。
制服に書かれたブス、
パワーアップバージョンのキーホルダーににかけられたペンキ、
それらのペンキも黄色だった。
疑念がよぎる信子。そのもとにカスミが現れた。

信子はポーチに着いているペンキを見せて、
「これ、私の机の上に、忘れていたみたい。」
「ありがとう。」カスミが信子からポーチを半ば強引に奪ったために、つけられていた信子特製のキーホルダーが外れる。
そのキーホルダーを見て、無視して出て行こうとする。
「お爺さんに会えないかな?私が水族館で助けた蒼井さんのお爺さんに。
どうしても会って、聞きたいことがあるんだけど。
会えなのかな・・・・。」
nb120
「うん。会えないよ!!だって、あれ、私が作った嘘だから。」
ショックを隠せない信子。
「・・・・蒼井さんがやったの?お化け屋敷、壊したのも、テープ壊したのも、全部そうなの?」
「うん、そう!!」
「何で?」
「嫌いだから!!うっとしいから!!
三人で仲良しですって、そんなの嘘臭いから。」
nb121
「親切にしてくれたり、友達だって言ってくれたのも?全部嘘なの?」
「うん、嘘!!もっともっと親切にして、一番効果的な所でたたき落としてあげようと思ったんだけど、残念だな!!」
涙が溢れてくる信子。

そこへ通りかかったまり子(戸田恵梨香)が二人に割って入る。
「ねえ、ちょっともうしいでしょう。泣いてるじゃない。」
「桐谷君に振られた女?
いいこと教えてあげましょうか。桐谷君、本当はこの子と出来ているんだよ。」
「え・・・ちがう・・・」
nb122
「だから?それがどうしたって言うの?」
「無理しちゃって。」
カスミはまり子の強さに負けたって感じで、出て行く。
信子はその場に泣き崩れる。
「あの子、友達だったの?」
「・・・・」頷く信子。
まり子はしゃがみ、持っていた袋を信子の頬に当てる。
「焼き栗、温かいでしょう?」

二人は屋上に出た。
「ずっと嘘をつかれたまま、仲良くしていた方が良かった?」
「・・・・」首を振る信子。
「私も、本当のこと知って良かった。嘘つかれるの、寂しいもんね。」
「・・・・」信子が頷く。「でも、ずっと嘘ついているのも寂しいかも。」

まり子は修二に言われた言葉を思い出していた。
「恋人がいるんだあって言う風に、思われたくて。ごめん。」

「そうかもね。」
まり子は剥いた焼き栗を信子の口まで運ぶ。
「おいしい?」

カスミの憎たらしさ、考えてもいらつきますね。
水族館でのお爺さんの件もカスミの仕組んだことだったなんて。
人の優しさを踏みにじむような真似は許せません。

一方のまり子はカスミとは正反対ですね。いい子です。
可愛くて、優しくて、強い!!
修二、復縁するなら、今のうちだよ(笑。

夜の公園に一人佇む信子。

次の日、信子は学校を休んだ。
お昼の突撃飯は信子に代わってカスミが行っていた。

「やっぱ、突撃は小谷じゃないとな。」
「笑えないよな。」
「全くだ。」カスミのレポートは残念ながら不評なのだっちゃ。(彰風に)

レポートを見ている彰の元へまり子がやってくる。
「草野君、小谷さんは?」
「休みだっちゃ。」
「やっぱり・・・・」
「昨日、友達にひどいこと言われてたから。」
「友達って、あれ。」指さす彰。その先にはレポートをしているカスミがいた。
「うん。あの子。」

屋上に集まる三人。
「蒼井、野ブタ。に本当のこと言ったんだ。」修二が言う。
「あいつ・・・、プンプン。」
「かなり、きついこと言われてたから。
それだけ、伝えたかたった。」
nb123
「コンコン。」彰がキツネの真似で送る。
「・・・・まり子!!」まり子の側に駆け寄る修二。
「・・・・ありがとな。」
「小谷さん、大丈夫だよ。時間かかるかもしれないけど、大丈夫。
本当のことを受け入れるのって、すごく辛いけど・・・・
でも、出来ないことじゃないから。」
「・・・・」頷く修二。
笑顔で去っていくまり子。ちょっと切なそう。自分に言った言葉でも有るのかな?

信子は自宅で、カスミにあげた野ブタ。キーホルダーを見つめていた。
あの日のことが思い出す信子。
「友達だから、ただにしてもらう。いい?」
「・・・・」頷く信子。
「ありがと。大切にするね、これ。」
涙がこぼれてくる信子。
nb124
そこへチャイムが鳴る。
出て行こうとする信子だが、修二の声を聞いて立ち止まる。
「野ブタ。。」
「野ブタ。。」彰も一緒。
「小谷さん。」
「小谷さん。」修二の真似をする彰。
「おい、野ブタ。!!」
結局出てこない野ブタ。。
「こうなるってわかってたのになあ。」
「避けて通れないこともあるでしょ。」
野ブタ。を呼び続ける修二を彰。野ブタ。は頑なに出るのを拒否する。

次の日も信子は欠席した。

お昼、カスミの突撃班を見るみんな。
「だから、小谷を出せつーの。」
「俺らは小谷の「まずい」ってのが見たいのによ。」
「すっげーまずい時は眉毛はこうぴくぴくってなるの。」
「そう、そう。」
「あの、ぴくぴくっての見たいよなー。」
「あれ、見れた日はラッキーだね。」
修二は何かを思いついたらしく、彰に、
「カメラ。これ写して、野ブタ。に届けようよ。」
「コン!」
彰はカメラを取りに行く。
修二はクラスの前に出ていく。静まり返る教室。一瞬怯む修二だが、
「みんなに頼みごとがあるんだけど。」
クラスの仲間は冷たい態度をとる。
nb125
「小谷、このまま学校出てこなくなると思う。」
ざわつく教室。
「けど、みんなの声が届けば、また学校に出てくると思う。
あいつは・・・、そういう奴だと思う。
だから、みんなの声をカメラに写して、小谷に届けたいんだけど・・・・
良いかな?」
シーンとなる教室。
「みんなが俺の言っていることなんて、聞きたくないのはわかっている。
けど、今回だけ・・・、今回だけでいいから、聞いて欲しいんだ。
お願いします。」深々と頭を下げる修二。戻ってきた彰も驚く。
「今、こうして俺が言っている言葉がみんなに届いてないと思うと怖いです。
死ぬほど怖いです!!」
静まり返ったクラスの中から、タニが静寂を破った。
「届いてるよ。」
頭を上げる修二。タニの笑顔があった。
「大丈夫、届いてるって。」
驚く修二。
「何が有ったか知らねえけど、協力する?」ヨシダが言う。
「だな。」
「小谷、復活のためだもんなあ。」
「オッケー!!じゃあ、カメラ、スタンバイ!!」
彰がテレビとカメラを持ってくる。そして、修二にカメラを渡し、
「小谷突撃飯、記念すべき第一回のビデオでーす!!」
拍手が湧き上がる。

信子は自宅ですでに制服を脱ぎ、私服だった。
郵便物をチェックする信子。そこへ「ノブタヘ」と書かれた野ブタ。シールト付きの茶封筒を見つける。
開けてみると、中にはまたまた野ブタ。シールの貼って有るビデオが入っていた。

信子は早速それを再生してみる。
nb126
「突撃飯は小谷だよな!!」頷くみんな。
「まずい!!」信子の言葉に喜ぶみんな。
「いいなあ、小谷のまずいって。」
「頼む、早く俺に眉毛ピクピク見して。」
「お昼休みはそれいけ小谷の突撃飯で、決まりです。」男子生徒だけではなく、女子生徒も小谷にメッセージを送っていた。
「私の愛情弁当もリポート、お願いします。」
「お願いします!!」
「勉強の息抜きは「まずい!!」で決まりでしょ。」
「早く来てね。」
「「まずい!!」が見たいです!!」
「ハニーハニー、吸ってみてください。」
「蒼井より、小谷だよな。」
「チェンジ、チェンジ。」
「小谷出せよ、小谷!!」
「小谷さーーん、カムバック。」
そして、修二と彰がを中心に、暮らすの仲間が集まり、彰が、
「野ブタ。、カムバック!!」
ビデオを見ていた信子は涙が溢れてきた。
握りこぶしを作り、再び野ブタ。パワーを入れる信子。

翌朝、登校する信子。それを見つめるカスミ。
信子が意を決してクラスに入ると、
「小谷リポーター、待ってました!!」みんなから拍手で迎えられる。
みんなにお辞儀をして回る信子。
席に着こうとした時、そばにいたのはカスミだった。
カスミは何も知らないようなそぶりで、無邪気に拍手をしている。
その姿の動揺する信子。

放課後、彰の下宿先に集まる三人。
「あいつ、またなんかしでかすんかな?」彰が言う。
「怯えていると思うんだ。」
「・・・・なんで?」
「俺達に本当のこと、言われるんじゃないかなって。怯えていると思う。」
「だったら、安心じゃん。」
「でも、追いつめられてさあ、逆上しなきゃ良いんだけどね。」
「なんか、よくわかんないけど、面倒くさい奴だ。」

誰もいない教室で、カスミは悟から貰った豚の人形を見つめていた。

三人はいつの間にか、眠っていたようだ。信子が目を覚ます。
修二も彰も寝ている。

信子は1枚のメモを見つける。
そこには、
「小谷さん
学校の屋上に来て。
アオイ」と黄色いマーカーで書かれていた。
それを見て、一人で出かける信子。

屋上へ着くと蒼井がいた。
「来てくれたんだ。」
「な・・・・なに?」
「ここから飛び降りたら、死ねるのかな。」
驚く信子。
「怒ってる?そりゃ、怒るよね。あんな酷いことしたもんね、私。
私のこと、許してくれないかな?
許してくれないんだったら、私、ここから飛び降りる。」
「・・・・」
「どう?許してくれる?くれない?」
「ゆ・・・許せ・・・ない。」
「わかった。じゃあ飛び降りる。」
置いて有ったイスに乗るカスミ、駆け寄る信子。
「来ないで!!
最後のチャンスです。私のこと、許してくれますか?小谷さん。どうする?」
そこへ駆けつけ来た修二と彰が現れる。
nb127
「何、してんだよ。」修二が言う。
「蒼井さんが、許して欲しいって。許してくれなかったら飛び降りるって。」
「どうする?許してくれる?くれない?」
「だから、そう人を試すようなやり方はやめろって。」彰が言う。
「こいつさ、こういうやり方しか出来ねえんだよ。」
「桐谷君は何でもわかってるんだね。すごいね。」
「飛び降りないで。」信子の悲痛な叫び。
「許してくれるんだ。」
「許せない。でも、飛び降りないで。」
「それはだめ。どっちか一つだもん。」
振り返り、屋上の壁に足を掛けるアオイ。
nb128
「ちょっと待てって!!お前さ、本当は許して欲しいなんて思ってないんだろう?」
「そうだよ。許して欲しくなんか無い。」
「じゃあさあ、お前、何がしたいんだよ。」
振り返るカスミ、
「覚えてて欲しい。」
「・・・・」
「嫌な思いででもいいから、私がいたこと、覚えてて欲しい。それだけ!!
じゃあね。」

そういうなり、カスミは屋上から飛び降りた。
「蒼井さん!!」
慌てて駆け寄る修二たち。アオイは校舎の下の緑地の部分に倒れていた。

「蒼井さん!!」
信子が思わず叫び、夢から覚める。
その声に驚き、飛び起きる修二と彰。
「今、俺、変な夢見た。」彰が言う。
nb129
修二が驚いたような顔で、
「蒼井が飛び降りる夢?」
頷く彰。
「屋上、だった。」

慌てて屋上へ向かう三人。
クラスの前を通りかかると蒼井が豚の人形を持って、教室で寝ていた。
駆け寄る信子たち。
「蒼井さん・・・、蒼井さん。」信子が声をかける。
気がつく蒼井。
「屋上から、飛び降りる夢、見たの?」信子が言う。
「・・・・」頷く蒼井。

屋上に向かう四人。
そこには夢で見たイスが有った。驚く修二たち。
みんなは恐る恐る屋上から下を覗く。
nb130
そこには紛れもなく、人型の跡がくっきりと残っていた。

四人はそこへ降りていく。
信子はカスミの手を取り、
nb131
「良かった・・・・、生きてて、本当に、良かった。」
跡を見つめる四人だった・・・

夜、ゴーヨク堂店主(忌野清志郎)が学校の階段で携帯片手に、佇んでいる。そこへキャサリン(夏木マリ)がやって来る。
「何、してるんですか?」
「いや・・・、待ち合わせ。」
「こんな所で。誰とですか?」
「いきなり、携帯かかってきて、友達になろうって。」
「で、待ち合わせしたんですか?」となりに座るキャサリン。
「ええ。でも、来ませんなあ。」
nb132
「騙されたんじゃないんですか?」
「そうですかねえ。寂しそうな声だったけどなあ。」
「あっ、来た!!」
「電話をくれたのは、あなたなの?」
目の前にいるのは黒猫だった。
キャサリンが空を見上げ、
「おっー。見事な月だこと。」
「おーっ。」
二人は月を見上げた。

『なぜ、四人が同じ夢を見たのか、いまだにわからない・・・・』

屋上にて、四人が集まっている。
「仲間に入れてもらったけど、思ったより面白くなかった。解放してあげる。」
そう言って、カスミは豚のお守りを叩きつけて割る。
そして去っていった。

『蒼井は、俺たちから、去っていった。クラスで、俺は話しかけられるようになり・・・』

『おいちゃんも、戻ってきた。』

「じゃああ、その女将さんの話っつうのは健康食品買ってくれって言う話しだったの?」
「うん。そう。」
目の前に置かれたたくさんの健康食品。
「ふーん、うっか。」うれしそうな彰。

外を眺めるカスミにキャサリンが、
「何見てるの?」
「先生は、取り返しのつかない場所に行ったこと、ありますか?」
「・・・・うん、あるわね。」
「一人で戻ってきたんですか?」
「ううん。友達だね。」
「・・・そうですか。」
「友達が連れ戻してくれた。」
カスミは何を思っているのか・・・・

『人を助けられるのは、人だけなのかもしれない。』

彰の下宿先に集まっている三人。
「俺、もう一回やり直そうかなあ。」修二が言う。
「やり直すって何を?」彰が聞く。
「だからあのクラスで、もう一回桐谷修二を作り上げていこうかなあって
 思って。」
「また、人気者に戻すの?」信子が言う。
「ま、それは、どうでしょう?」
「俺がプロデュースしてやるよん!ティン!」
「そんなのお断り、ティン!」

『誰かがいれば、取り返しがつかない場所からでも、戻ってこれる。』

修二の家では父の悟が帰宅してきた。
「お帰り。」浩二が言う。
悟は帰るなり、崩れ落ち、
「急な話だけどさあ、転勤決まっちゃってさあ。」
「えっー?うち、引っ越すの?」
「いや・・・・」

『ここにいる限り、俺は、道に迷うことは、ないだろう。』

カスミに騙されたと知った信子はまた昔のような信子になってしまいました。
さすがに修二もこれにはお手あげて、クラスの力を借りることになりました。
このことで、修二はクラスの仲間とわだかまりが消え、元の関係になることが出来、
また、信子も戻ってきました。

四人が同じ夢を見たのはブタのお守りのせいでしょうか。
カスミは本当に死ぬ気があったのかな?
ブタのお守りがそれを守ってくれた?
結局、カスミは本当に改心したんだろうか?

次週、いよいよ最終回です。寂しい。


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白岩 玄
野ブタ。をプロデュース

修二と彰, zopp, Shusui, Fredrik Hult, Jonas Engstrand, Ola Larsson, 山下智久, 十川知司, 亀梨和也, 馬飼野康二
青春アミーゴ (初回限定生産盤)

修二と彰, zopp, Shusui, Fredrik Hult, Jonas Engstrand, Ola Larsson, 山下智久, 十川知司, 亀梨和也, 馬飼野康二
青春アミーゴ (通常盤)


posted by 直美 at 03:28| Comment(6) | TrackBack(12) | 野ブタを。プロデュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
TBありがとうございます。

修二が、自分の正直な気持ちを言えて、
それがみんなに伝わってホッとしました。
このままでは嫌だなと、思ってたんで…。

Posted by にな at 2005年12月13日 14:07
こんにちは。

>修二が、自分の正直な気持ちを言えて、
それがみんなに伝わってホッとしました。
このままでは嫌だなと、思ってたんで…。

ほんと、わかってもらえて良かったですね。
また、修二らしさが出るといいですね。

次がラストですね、どうなるのでしょうか・・・
Posted by 直美 at 2005年12月13日 15:00
彰の考え方、出来そうで出来ません。
傷ついた人たちがちゃんと立ち直っているので
嬉しかったです。
今回は、まり子株↑。いい子だった!
修二も自分をさらけ出せてよかった。
来週は、ハッピーエンドだといいですね。
Posted by mari at 2005年12月13日 15:49
こんにちは!
今回も面白かったですね!!
いつもいい加減な修二ですが、信子のために
頑張ってましたね!すごくかっこよかった!!
やっとクラスのみんなと元に戻れたのに
転校?!しちゃうんですかね?!
次回最終回楽しみですね♪
Posted by The Sea Monkey at 2005年12月13日 16:20
mariさんへ

こんにちは。

>彰の考え方、出来そうで出来ません。

ほんと、無理ですよね。かっこよすぎます。

>今回は、まり子株↑。いい子だった!

ほんとなら、修二や彰がすることをまり子がやってくれましたね。
可愛いだけじゃなく、心も優しく、強い。
一度でも犯人と疑った私が恥ずかしい。(笑

>来週は、ハッピーエンドだといいですね。

そうだといいですね。修二のことが有るので、どうなるのか、気になります。
Posted by 直美 at 2005年12月13日 18:25
The Sea Monkeyさんへ

こんにちは。お元気でしたか?お身体の方、良くなっていますか?無理しないでくださいね。
でも、こうして来てくれて、うれしいです。

>いつもいい加減な修二ですが、信子のために
頑張ってましたね!すごくかっこよかった!!

蒼井から、信子を守ることだけを考え、傷ついた信子を救った修二はかっこよかったですね。

>やっとクラスのみんなと元に戻れたのに
転校?!しちゃうんですかね?!
次回最終回楽しみですね♪

どんな結末が待っているんでしょうね。
楽しみです。

また、調子の良い時は来てくださいね。
Posted by 直美 at 2005年12月13日 18:32
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